2010年3月6日土曜日

2009年度 名古屋市立工芸高等学校の見学

 2009年度の下期に,授業の一環として名古屋市立工芸高等学校の見学会が開催されました。参加した学部生が研究室に寄稿してくれた記録を,以下に掲載します。


≪名古屋市立工芸高等学校の見学記録≫

 1月15日(金)、大学の一斉休講日を利用して、名古屋市立工芸高等学校を見学させていただきました。まずは、教頭先生からこの学校について説明をしていただき、その後で、校内を実際に見学させていただきました。その中でも、特に印象に残ったことを3点挙げようと思います。

 1点目は、[設備が充実していること]です。この高校を訪れて最初に思ったことは、校内がとにかく広いということでした。それに伴って、実習用の教室がいくつも用意されており、かつ、その教室で使用される備品も十分にありました。これだけ環境が整えられていれば、生徒たちは満足度が高い内容の実習を行うことができるように感じました。
 2点目は、[作品の出来が素晴らしいこと]です。廊下を見渡すと、生徒たちが実習で制作した作品が展示されていました。私たちから見ると、それらの作品は実習で制作したものというレベルを大きく超えており、ただただ感動するばかりでした。先生がたは「基礎的なところから、きちんと指導している」とおっしゃっていたので、そのおかげで生徒たちはどんどん技術を身につけていくことができるのではないのかなと思いました。
 3点目は、[生徒たちが授業に取り組む様子]です。授業中の教室には、授業に対する生徒たちのやる気が満ちあふれていました。私たちが部屋に入ってきても、ほとんど気を散らすことがなく、真剣に実習に取り組んでいたのです。その様子を見て、生徒たちは「技術を身につけたい」という思いをしっかりと持ち、その目標に向かって必死で頑張っているような印象を受けました。

 今回の学校見学を通して、私たちが通っていた〔普通科〕の高等学校とは違う世界を知ることができました。専門学科というと、世間的に見てあまりいいイメージが持たれていない傾向にあるようですが、そのようなことは一切ないように思います。結局、どんな場所であったとしても、“目標”さえ持つことができていればよいのではないでしょうか。だからこそ、私たち自身が「自分が何をしたいのか」を考えることが大事だと思います。そのためにも、学校側もそのようなことを考える機会を作ってくれることを望みたいです。


【 執筆 : 教育学部3年生 】